2012年3月3日土曜日

スピリッツ13号

『美大受験戦記 アリエネ』
昔、『Bバージン』読んでた頃、天才と思っていた山田玲司先生。
しかし、その後は当たった作品より外れた作品の方が多い。
風水で野球やる『アガペイズ』や天才サッカー選手があちこちで子ども作ってて、その子ども達が集まってサッカーチームを作る『ゴールドパンサーズ』
私は大好きだったが、世間には受け入れられず、人気は出なかった…

山田先生の魅力は結局の所、「痛さ」につきる。
痛いからこそ突っ走る。
結構的外れなこというし、自分に酔っているし、エコに走りすぎた姿も痛い。
だけど、やっぱり全力でもがく者は美しくて、その美しさがこの人にはある。

『絶望に効くクスリ』はそのもがきから生まれた対談漫画でそこそこヒットした。
私も嫌いじゃなくて単行本を買ったが、天才・山田玲司にはこういうのじゃなくてやっぱりストーリー漫画を描いてぶち当て欲しいと常に思っていた。
でももうあの輝きを放つ作品は作ることは難しいのかなとも…

そこに登場した久々の山田玲司作品。
なんと…悪くない。
いや、まあ当たるかどうかはこれからだけど、連載も前の方だし、山田玲司的痛さもバッチリあるし。
山田先生は思想性が強いため、フラットに見られないことが多いが、漫画家としての能力、センスはピカイチだと思う。
ほんと『アガペイズ』と『ゴールドパンサーズ』どっちかが当たっていればなあ…
今後の『アリエネ』に期待している。










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