2012年2月13日月曜日

『ジョジョの奇妙な冒険』黄金の風1

イタリアが舞台のジョジョ第5部。
このジョルノ・ジョバァーナには正しいと信じる夢がある 
DIOの息子(DIOの体はジョナサン・ジョースターのものだったから、ジョースターの血を引いている)ジョルノ・ジョバァーナが、イタリアのギャングの頂点を目指す物語。
実は、この第5部はジョジョにおいて大きなターニングポイントだったと思う。
それは、ジョルノが自らの夢のために闘っていること。
1部から4部は、倒すべき敵ありきで闘っていたところがあり、出発点が受け身。
「守るために闘う」が基本だった。
 しかし、ジョルノは自らの人生を切り拓くために、そして自分の信じる正義を世に成すために闘う。
 人は年を重ねると、「人生そのものが闘いである」という想いに至る。
そして、その闘いは「運命への抗い」であると…
 私は、荒木先生自身の成熟が、「闘って人生を切り拓く」第5部を描かせたのではないかと思う。
7部「スティール・ボール・ラン」では、その傾向がさらに強くなっている。

この巻は、ジョルノがブチャラティと出会い、ポルポの試験をクリアして組織に入るまで。
結果論で言えば、このブチャラティとポルポのキャラおよびスタンド能力が秀逸だったことが第5部を面白くしたといえるだろう。

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