2012年2月18日土曜日

モーニング12号①

『僕はビートルズ』
注目の最終回。
ノスタルジックにまとまっていたが…特にサプライズはなし。
ファブフォーは未来に戻ることなく、過去でそれぞれ人生を生き直すって形。
正直言うと、物足りなかった。
作者が描こうとしていたものは、読者がスタート時に夢見たものではなかったのだ。
読者は、ファブフォーVSビートルズをどう描くのか、ってことを期待してワクワクしていた。
この漫画の主要キャラクターとして、ビートルズが登場するのだろうと、ビートルズが魂をもって動き出すのだと思っていた。
そして主人公達は、彼らに匹敵する輝きと才能を持っているのかと思っていた。
だからワクワクした。
ところが、作者は「ビートルズ」を舞台装置として使っただけだった。
「タイムスリップ」は「ビートルズ」を漫画のキャラクターにするための手段として使ったのかと思ったのに、逆だった。
「ビートルズ」はただの「タイムスリップ物語」を描く小道具として使われただけだった。
主人公達は、結局ビートルズになれない、オリジナルになれないってことを確認しただけ。
この世に何百万と生まれ消えていったありふれた夢の1つを老人達が懐かしく思い出すだけの物語だったとは…
しかも、新しい「タイムスリップ」が描かれたわけでもないし、「タイムスリップ」に理屈があったわけでもない。
これなら、別に夢オチでもいいくらいだ。
 そしていちばん気になるのは、彼らが生きた世界ではジョン・レノンは殺されたのか?ってこと…
あれだけビートルズに思い入れがあるヤツらだったら、ジョン・レノンが殺されると言うことを知っていたら、冷静でいられるわけがない。
それをジョン・レノンにどうにかして伝えないってことがあるのだろうか?
ビートルズが好きなら…そこスルーできなくないか?

う〜ん、物語として成立してないわけじゃない。
でも、作者と読者の想いはあまりにもすれ違っていた気がする。



モーニング12号②

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