2012年1月24日火曜日

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

漫画ではありませんが、僕が最も敬愛する荒木飛呂彦先生による映画評論。
タイトル通りホラー映画が大好きという氏が、ホラー映画を演出目線でカテゴライズして語ってくれます。
「ゾンビは無個性の恐怖」とか、荒木先生らしい的確かつロマンチックな分析がたっぷりと見られ、ジョジョファン、荒木先生ファンなら必読の傑作です。

『ジョジョ』は画のアングルや構成において、漫画よりも映画からヒントを得ていることが多いのかなと感じていましたが、どうやら特にホラー映画の影響が大きいようです。
そういえば『ジョジョ』の連載初期のキャッチコピーはロマンホラー深紅の秘伝説」だったなあと懐かしく思い出しました。

さて、この本を読んでから荒木先生のジョジョ最新シリーズ『ジョジョリオン』を読むと実に面白い。
なぜなら、このシリーズ、しょっぱなからホラー演出全開なんです。

舞台、杜王町に震災で突如できた謎の壁
主人公は、記憶喪失全裸で登場。
名前すら不明。(「どう略してジョジョなのか」は、シリーズ開始時の最初の楽しみなのにだ!)
そして、最初の敵は、姿すら見せず、気づいたらすでに攻撃されていたパターン。(荒木先生の好きなヤツですね。完璧にホラー演出。)
極め付きは、主人公にキンタマが4つあるぅ!
とにかく、謎が多過ぎて面白いぃぃぃぃぃぃぃ!

そういえば、4部もホラー演出が多かったような…
舞台が街ってことで閉鎖的環境になるのも、ホラー設定向いてるんでしょうね。




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